【ゲーム開発のためのC#入門講座・環境構築編】応用編に向けて開発環境を構築しよう【#1】
ようこそ、環境構築編へ!
この環境構築編では、今まで活用してきたWebサービスにお別れを告げ、コンピュータに本格的な開発環境を導入します。
本格的な開発環境、なんていうとプロ仕様の凄まじい何かをたくさん導入するような状況を想像される方もいるかもしれませんが、たったひとつだけインストールするだけなのでご安心下さい。
既に環境構築済の方には不要なパートになりますので、応用編をお待ちいただければと思います。
開発環境にはいくつか選択肢がある
開発環境にはいくつか選択肢があるのですが、C#では主に「Visual Studio」か「Visual Studio Code」という開発環境を選ぶことになります。
「Visual Studio Code」の方が後発の新しい開発環境となります。「Visual Studio」よりも軽量、様々なプラグインを導入することで自由にカスタマイズできるという特徴があります。
ただし、今回は「Visual Studio」の方を導入します。
「Visual Studio」は昔からMicrosoft系プログラミング言語の開発環境として提供されてきました。今もきちんとアップデートが行われており、最新機能が提供されています。また「Visual Studio Code」に比べると標準で搭載されている機能が多く扱いやすいです。
導入の手軽さや操作のしやすさからベストと判断しました。
「Visual Studio Code」も非常に便利なので、自分は扱うプログラミング言語によって使い分けています。興味がある方、「Visual Studio Code」で開発してみたい方は導入手順をぐぐってみるとよいでしょう。
(2022/02/20追記)
「Visual Studio」はもともとWindows専用で利用されてきた背景があり、Macユーザの方は原則利用できないようです。
「Visual Studio 2022 preview」なら動いたという報告もいただいているため、そちらを試していただくか、下記の「Visual Studio Code」で環境構築バージョンで学習を進めていただければ幸いです。
「Visual Studio」を導入しよう
それでは早速「Visual Studio」を導入しましょう。
下記のURLを開いてください。
2022/01/09現在の最新バージョンは「Visual Studio2022」です。
「コミュニティ」「Professional」「Enterprise」という3つの種類がありますが、無料版の「コミュニティ」を導入しましょう。個人開発レベルであれば、「Professional」「Enterprise」とほとんど機能は変わりません。
下記画像の通り、赤枠をクリックしてください。
紹介用のページに飛ばされますが、合わせてダウンロードも実行されます。
ダウンロードが完了したら、ダウンロードファイルをダブルクリックしてください。
あとは案内に従ってクリックしていくと、やがて下記のような画面が表示されます。
ここでどの拡張機能を導入するか、カテゴリー毎に選択することができます。
今回必要となるのは下記です。
- デスクトップとモバイル欄にある「.NET デスクトップ開発」
- ゲーム欄にある「Unityによるゲーム開発」
ゲーム開発の時が少しずつ近づいてきているのを感じますね!
それでは、下記画像の通り、赤枠内の右上にチェックを入れましょう。
最後に画面右下のインストールボタンを押下すればOKです。
ダウンロードが完了するまで、お茶でも飲んでのんびり過ごしましょう!
「Visual Studio」を立ち上げてみよう
ダウンロードが無事完了したら、「Visual Studio」が勝手に起動します。
が、今後のためにも1から手順を確認した方がよいと思うので、まずはすべてのウインドウを閉じてしまいましょう。
「Visual Studio」関連のウインドウはすべて右上の×ボタンを押して閉じてしまってください。
いつもの見慣れたデスクトップ画面だけになったら、スタート画面からVisual Studioを起動させてみましょう。今後よく使う機能になるので、デスクトップにショートカットを置くのもよいと思います。
下記のような画面が開けていれば成功です。
「Visual Studio」ではひとつのプログラムをソリューションという単位で管理しています。
まだ皆さんはひとつもソリューションを作成していないので画面の左側は空っぽだと思いますが、何らかのソリューションを作成している場合はこのように履歴がずらっと並びます(お試しで作った適当な名前のソリューションが並んでいるのが若干心苦しいですが)。
既存のソリューションを開きたい場合はその履歴から選択するとよいでしょう。
新規にソリューションを作成する場合は画面右下の「新しいプロジェクトの作成」を押下し、作るプログラムの種類を選んでいきます。が、区切りがよいのでは続きは次回!
Unityでの活躍ポイント
Visual StudioはUnityでのゲーム開発でも、C#のプログラムファイルを作成・編集するのに活用します。また、Unityと連動(アタッチ)させることで、ゲーム実行中の動作を一時停止させて処理の状況を確認したり、一時停止させたところから1行ずつプログラム処理を実行したりなんてことも出来る優れものです。
この機能を活用すれば、バグの調査がめっちゃ捗ります。
他にも色々と便利な機能が盛りだくさん!
今後長い付き合いになる開発環境です。ぜひ愛用していってください。
まとめ
- C#では主に「Visual Studio」か「Visual Studio Code」という開発環境が存在する
- 今回導入したのは「Visual Studio」。「Visual Studio Code」よりも導入や操作が簡単
- Unityと連動させることで、様々な恩恵を得ることができる
次回は実際にデスクトップアプリをひとつ作ってみましょう。お楽しみに!
それでは、今回もお疲れ様でした!
また次の記事でお会いしましょう!
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